SNSを覗いていると、一本クヌギに遊びに来てくれたお客さんのコメントが沢山見られます。
嬉しい高評価はもちろん、またには厳しいご意見もありますが、いずれもお客さんからの貴重な意見ですので、良い所はより良く、悪い所は出来る範囲で少しずつ改善していきます。
そんなコメントの中にも、サーキット走行や見学だけでなく、行き帰りの道中での出来事や、立ち寄ったスポットの情報なども良く見られるのですが、結構多いのは熊本の方からお越しの方の「道の駅すごう」や「瀬の本レストハウス」だったり、宮崎方面からお越しの方では「原尻の滝」など。
どちらも立ち寄り易い中継地点にあったり、飲食店やお土産を買うのにも最適な場所なので、人気があるのも納得です。
しかし、原尻の滝の方を通る方であれば、もう一つスポットがあるのをご存知ですか?
■隠れた名所「沈堕の滝」へ行ってみよう!
実のところ、別に隠れたスポットと言うわけでもなく、結構有名な絶景スポットです。
ただ、お店などは一切ないので、景色を見るだけ、写真を撮るだけになってしまう事や、ドライブやツーリングで行くにしても愛車と一緒に絶景を撮影できる様なポイントがないため、若者にはちょっと不人気な印象。。。
でも、結構空いているのでゆっくり散策するのにはおすすめですよ♪
沈堕の滝へのアクセスは、原尻の滝よりもっと三重町寄りの方にあるのですが、ちゃんと案内標識もあるので見落とさない様に注意していればすぐに見付かると思います。
ちなみに、この案内標識の情報によると、ここから原尻の滝までは約11km離れている様ですね。
まあ、信号もなく走り易い道ですのであっと言う間でしょう。
脇道に入って少し走ると、沈堕の滝(雌滝)が見える展望所(奥の方に雄滝も見える)がありますが、その先で左側にある橋を渡って進んで行けばもっと近くで見られるスポットに行けますよ♪
これは橋を渡ってすぐの所にある大型車用の駐車場から撮影した写真です。
ここで言う”大型車”とは、大型トラックの事を指しているのではなく、アルファードやエルグランドなどのミニバンだったり、大きめの高級セダンなどの事です(笑)
その理由は滝に隣接した駐車場へ行けばわかりますが、コンパクトカーや軽自動車でも運転に自信のない方や、車高を下げている人はここに停めて歩いた方が良いかもしれません。。。
私も一度上の駐車場入り口まで行ったのですが、ローダウンしていると腹下を擦りそうで…(笑)
大人しく引き返してこちらに駐車しました。
まあ、ここから上まで徒歩でも苦にはならない距離ですのでご安心ください。
滝の方には左側に見えている坂を上がって行けばすぐ到着です。
ちなみに、ここが駐車場の入口なんだけど。。。
入口が急な下り坂になっていて、道路と石畳の継ぎ目が滑らかではない(笑)
ご覧の通り、奥の方は幅も狭いですが、単純に幅だけを言うならBMWやメルセデスの様な幅のある車でも通れない事はないです。
実際、この奥にはBMW・7シリーズが1台駐車していたので…って、あの長いホイールベースで通れるんだから、私のマツダ2でも行けたかも??
まあ、下の駐車場からでも遠くはないので、無理にこの奥に停める事もないですけどね。
いずれにしても、駐車場からは徒歩で遊歩道を進んで行く事になります。
人はほとんどいないので、辺りは静まり返って…と思ったら、ドドドドーッと遠くから轟音が響いています。
まさか滝の音なの??
滝について詳しく知りたい方は、駐車場内に案内板もあるのでご覧になってください。
なんとここ、元々発電所のあった場所だそうですよ!
ここから全部は見えませんが複数の滝がある様で、遊歩道の奥には絶景スポットの雄滝があります。
時季によっては敷地内に八重桜が咲いている様子も見られます。
そろそろ毛虫の増える時期ですので、花が散り始めたら無暗に木に近付かない方が良いかも(笑)
高台から遊歩道を撮影してみました。
遠くに見えるのが豊後のナイアガラとも呼ばれる絶景スポットで、はっきり言って原尻の滝より迫力もあり、景色としても優れていると思います!
欠点はお店も何もなく、駐車場も原尻の滝に比べると狭いと言う点でしょうか。
しかし、辺りに響いている轟音は一体どこから?
あんなに遠くの滝から聴こえるにしては結構大きい気がしますが…?
ちなみに、手前に見えているこの人工的な建造物。
これはかつての発電所の跡の様で、一部が遺跡の様に風景に溶け込んで良い感じになってますね♪
一応、ここを下って行けばこの中にも入れる様になっていますが、中は空っぽで何もないのでお好みでどうぞ(笑)
立ち入り禁止にはなっていないところを見ると崩れたりする心配はないと思いますが、それなりに古い建物なのであくまでも自己責任で。
遊歩道から川の方へ下りて発電所跡の前まで来てみたら、辺りに響いていた轟音の正体が判明!
なんと、物凄い量の水が凄い勢いで噴き出しています!
この水は一体どこから来るのか?と思ったら、どうやら発電所から大きな配管を通って流れてきているみたい。
場所まではわかりませんが、この近くに水力発電所がある様ですね。
これはこれで見応えのある人工滝ですよ~
この滝を背にして振り返れば、産業遺跡と自然のコラボレーションで、なかなかの絶景ではないですか♪
どう?どうです?原尻の滝より良いんじゃない?(笑)
■豊後のナイアガラ「沈堕の滝」の絶景
再び遊歩道へ戻って先へ進んでみましょう。
「この先、絶景あります。」
徒歩だとどれくらい時間が掛かるのかはわかりませんが、この先に絶景があると言われれば行かないわけにはいかないでしょう!
子供の頃にファミコンで遊んだファイナルファンタジー2の終盤で「この先に地獄に通じる道がある」って警告されても先へ進んだ記憶がありますからね(全然違う)
絶景なら文句なくGOでしょ。
徒歩だとまあまあ遠く感じますが、それでも普通に歩けば5分程度でしょうか。
そんなに苦にはなりません。
さあ、いよいよですよ!
遊歩道の先は行き止まりになっていますが、そこまで歩いて行くとこの景色ですよ!
何と言っても水量が圧倒的ですよね。
原尻の滝で迫力のある風景を見たければ、大人気の台風直後だったり、洪水警報の出ている豪雨の間と言った感じですが、ここ沈堕の滝では普段からこの景色が見られるってわけですよ♪
これは台風の後に来たら超エキサイティング!…かも?
おおーっ!マイナスイオンがブンブン飛んでますね!
ほら、そこ!見えますか?
見えてしまった方は急いで最寄りの眼科へ。
ここからはおまけなのですが。。。
駐車場の端にはちょっと興味深い展示物がありました。
これ、何だかわかります?
そうです!水力発電機の一部なんです!
なかなか目にする機会もないと思うので、科学や機械が大好きな方は是非ご覧ください。
小中学校の理科の授業でもモーターや発電機の原理については学ぶので、理屈は大体わかると思います。
構造的にはイメージ通りなのですが、ちょっと驚くのはこの部分!
動力源となる水車部分が思った以上に小さくて、本当にこんなので回るの?と驚かされます。
まあ、ある程度の速度で回り始めてしまえば惰性で回るので大したトルクは必要ないと思いますが、これで停止状態から回り出すのかどうか心配になるサイズですよ。
全力でも心配なサイズですが、なんと回転数制御のために水量を調整するベーンまであるそうで、水の力って結構凄いんですねえ。
また、普段はちょっと寂しい場所ですが、毎年10月にはお祭りもあるそうなので、興味のある方は是非秋にも足を運んでみてください♪
県内にも意外と知らない場所や、聞いた事はあるけど行った事がないと言う場所も多いと思いますが、これからのドライブシーズンに、是非色々と散策してみては?