一本クヌギ・スピードウェイ周辺は、バイクのツーリングや車でドライブするのに最適なスポットが多く、久住高原阿蘇山などのメジャーなスポットはもちろん、名も知らない周りのワインディングロードも楽しい道や景色の良い場所が沢山♪

何もない山奥の様に思われがちな一本クヌギ周辺には、実はお土産屋さんや飲食店も多く、ケーキ屋さんやホットドッグを売っているお店なども沢山あります。

また、観光名所としても県指定史跡の「今市石畳道」など、江戸時代に参勤交代で使われていた豊後と肥後を結ぶ道などもあり、風情ある町を見る事ができたり。

また、大分市方面からお越しの際は、一本クヌギのある県道412号線の下を通る、国道442号線を進めば「道の駅のつはる」も2019年にオープンした新しいスポットとして人気があります。

ご存知でした?

思ったより色々あるでしょう?(笑)

そしてもう一つ、大分県民ならほとんどの人が名前を知っているのに、意外と行った事がないと言う人の多い”あの場所”も近所にあるんです!

◆香りの森は意外と近い?

◆旧・香りの森博物館を見物しよう

◆アクセス

 

■香りの森は意外と近い?

今日は大分県豊後大野市の犬飼町側を経由して、57号線を通るルートです。

中九州自動車道(国道57号線)を通る場合は、千歳ICを降りてから県道57号線(竹田犬飼線)へ合流し、JAのガソリンスタンドを過ぎた直後を斜め右方向(県道693号線)へ向かいます。

しばらく走ると一旦停止の標識があるT字路にぶつかり、県道26号線(三重野津原線)と合流するので、右折して只管この道を走り続けましょう。

この道は、実は道の駅のつはる側から向かえば竹田方面へ下る道と繋がっているので、意外と目的地の近所を通った事があると言う人は多いみたいです。

県道26号線を只管走り続けると広い交差点に差し掛かりますが、ここを直進すれば野津原へ。

左折した先にあるえぼし公園も、名前くらいは聞いた事があるんじゃないでしょうか?

そして、今回の目的地はここを右折した先にある「旧・香りの森博物館」です!

野津原方面から下ってきた場合は、斜め左方向にあるこの看板の方に先に気が付くと思います。

野津原から向かった場合は交差点を左折です。

交差点を曲がるとすぐに案内所の様な場所があるので、ちょっとここで一休み。

…って言いたいところなんですが、実はここから2~3分も掛からない距離で目的地に到着です(笑)

「えー?こんな近くにあるの!?」って驚いた方も多いのではないでしょうか。

実際、この場所の話をすると半数の人は驚きますが、理由は明らかなんですよね。。。

そう、恐らくみなさんご存知の通り、香りの森博物館は”交通が不便な山奥にある”と聞かされている方がほとんどだと思いますから、まさかこんな近くに、それもこんなに広くて綺麗な道路が通った場所にあるなんて想像もつかないでしょ??

だって、これを不便な山奥と言うなら久住高原阿蘇山の方こそ何もない山奥ですし、街に出るまで遥かに時間が掛かりますから(笑)

さあ!それでは行ってみましょう!

 

■旧・香りの森博物館を見物しよう

えっと。。。着きました。

先程の案内所から2分ってところです(笑)

正面には、たぶん香りの森広場になるのでしょうか?

どこから入るのか、そもそも現在も入れるのかはわかりませんが、それなりに手入れされているのか思ったより荒れた様子はありません。

そしてこちらが目的地の旧・香りの森博物館です!

現在は立ち入り禁止となっているので、くれぐれも敷地内には入らない様に。

看板のある石垣の上に立って少し覗き込むくらいは良いと思いますが、間違っても柵をよじ登ったり、無暗に看板などに触ってはダメです。

マナーを守り、あくまでも柵の周りから見物しましょう。

長い事放置されているためか、看板は読めないほど色褪せていました。

薔薇をモチーフにしたフレームがオシャレです。

香りの森博物館は、記憶が確かなら1990年代半ばにオープンしているので、バブル崩壊直後の不景気真っ只中での建設だったと思われます。

宮崎県のシーガイア周辺のリゾート地の様に先を見誤って失敗した形と違い、そもそもそんな不況の時代にどうしていけると思ったのか疑問を感じますが。。。

門の看板に書かれていますが、平成16年に休館との事なので、すでに18年が経過している事になります。

かなりの年月が経ちますが、建物も健在で、営業していた当時の様に庭の花などは無くなっているものの、廃墟の様に荒れてはいませんね。

当時と変わらぬ雰囲気の良い洋館の外観は保たれているので、見応えはありますよ!

元が博物館なので内部は屋敷の様な構造ではなく、主に広いホールや通路で構成されていたはずなので、他の用途で再利用するには内部の大幅な改築が必要かもしれません。

今のところ、特に再利用の予定もなさそうです。

約40億円を投じて建設されましたが、ここが疑問となる”山奥でアクセスが悪く、客足が伸びずに閉館”と言い伝えられている点。

先程も言いましたが、実際に来てみるとそんなにアクセスは悪くないんですよ(笑)

当時は中九州自動車道も開通していませんが、県道57号線は当時から存在していますし、そんなに走り難い道路でもありません。

バブル崩壊の影響もありますが、単純に失敗したと考えるのが自然です。

当時ここで展示されていた数千点の貯蔵品は、現在は別府大学に移され、別府市内で「大分香りの博物館」として営業中です。

あまり細かい部分までは記憶にないのですが、営業していた当時、温室で植物も展示されていました。

木に隠れていますが、写真の左端に写っているガラス張りの建物が温室の植物園でしょうか。

見たところ、やはり手入れはされている様なので、現在でも結構な維持費が掛かっていそうですね。

今時はSNSもありますし、知名度を上げて町おこしにここを活用したイベントでも企画してみてはどうだろうか?なんて思いますが、いざ何かすると言っても難しいですよね。。。

周辺には他に何もないので、わざわざここだけを見に来ると言うのはおすすめし難いですが、道も良く、景色も綺麗なので、近くを通る際はドライブついでにちょっと立ち寄ってみてください。

 

■アクセス

旧・香りの森博物館(地図を開く)