先週、9月11~15日の間、コース周辺工事のため臨時休業としておりましたが、一通りの工事を終えましたので営業を再開しております。
結局、間に合わずに工事完了には至らなかったものの、大きな工事は済みましたので、細かい部分は空いている平日の時間を利用して進めていきます。
一部ではコースの補修と言う噂も広がっていましたが、ちょっと違います。
コースの補修も予定はしておりますが、まずはサーキット運営に於ける重要課題である、安全面の整備を最優先して進める事にしました。
すぐにでも着手すべき場所ではありますが、まずはどう言った方法が有効なのか、現在の構造や正確な敷地境界の確認も必要であったため開始が遅れてしまいましたが、いよいよ本格的に改善計画がスタートです!
今回工事を行った主な個所は、一般道に面している最終コーナー出口側のバリケードです。
ここはコースレイアウト上、ブレーキが間に合わなければ直進方向への飛び出しはあり得るものの、通常はスピードも落ちているので出口側で外側に飛び出すリスクは低いと考えられておりましたが、近年の車の性能、タイヤ性能の向上もあり、設計当初に想定していた以上のスピードを保って曲がる車やバイクも増えています。
従来は乱雑に積まれただけのタイヤで、見栄えも良くありませんでした。
また、今回工事をしてみて気が付いたのは、この部分に盛られた土が緩やかな傾斜となっており、乗り上げる事によって返って飛び出しのリスクが増すと言う構造上の欠陥も判明。
まずは積み上げられたタイヤや放置されていたコンクリートブロックを片付け、地面を平らに均して地盤を固めます。
最も外側となる位置には土嚢とガードレールの壁を設置して強固に固めた上で、手前には整列したタイヤバリアを設置予定です。
今回の工事期間ではタイヤバリアの設置までは間に合いませんでしたので、なるべく早めに、空いている平日の時間を利用して完成を目指します。
地面を平らに均してみると、一般道との距離が不十分だと感じていたバリケードの外側も実は結構広いので、通常であれば十分受け止められる距離です。
従来の構造がいかにまずい設計だったか良くわかります。。。
また、外側の敷地が十分にある事が確認出来ましたので、最終コーナーからコース外側へ抜けて駐車場まで戻って来れる”出口”を作る予定です。
現在はピットまたは1コーナー前の出入口のみとなっているため、台数の多いイベント時など、走行車両の交代や駐車場内の移動で混雑が見られましたが、出口が完成すればある程度改善される見込みです。
また、2コーナー奥にはエスケープゾーンが出来ました!
ここはヘアピンコーナーとなっているため、減速せずに進入する方はいないと思いますが、ブレーキが間に合わなかったり、手前でバランスを崩してしまうと退避するスペースが全くないので危険でした。
もちろん、無茶をすれば危険な事に変わりはないので十分注意して頂きたいポイントではありますが、外側に少し余裕が出来ましたので以前より気分的に走り易くなったと思います。
いずれもコース幅への影響は全くありませんが、走り慣れた常連さんなど、慣れるまでは視覚的な違和感はあるかもしれません。
是非お越しになってご覧頂ければと思います。
他にも、以前から予告しているコースの補修や、その他危険個所の整備など、まだまだ大きな工事が必要な場所は多いので、臨時休業などでご迷惑をお掛けすると思いますが、気持ちよく、安全に走れるサーキットとなる様に努めて参りますので、ご理解とご協力をよろしくお願いします。
また工事の予定などが決まりましたら、SNSや公式サイトのお知らせ欄で通知させて頂きます。
今後とも、一本クヌギ・スピードウェイをよろしくお願いします。