最近は涼しくなってきて、走りやすい季節になりましたね。

年末にかけてイベントも増える時期ですので、一本クヌギも車やバイクが大勢やって来て賑やかになるのは嬉しいのですが、走行台数が増えると駐車場の混雑や、混走する際に思わぬ事故やトラブルのリスクが増しますので注意が必要です。

幸いにも一本クヌギでは大きな事故など発生しておりませんが、時々他のサーキットで発生した死亡事故などのニュースも見られます。

事故やマシントラブル、ヒューマンエラーなど原因は様々ですが、中には少し気を付けていれば防げただろうと思われるトラブルも多いです。

整備不良でオイル漏れなどがあれば、路面が滑りやすくなって車やバイクがスリップしてしまう危険性もありますし、サーキットだからルールも無く好き勝手に暴れ回って良いと言うわけではありません。

走行される際は、タイヤやブレーキの点検、オイル漏れなどが無いようにしっかり整備して、慣れたコースだからと油断はせずに気を引き締めて走りましょう!

また、サーキットでの走行に道路交通法などは適用されませんが、他者に迷惑を掛ける行為や、事故を誘発する危険な運転が許されるわけではありません。

必要以上に接近して煽ったり、意図的にコースを塞ぐなど走行を妨げる行為や、無理な追い抜き、挑発行為などは厳禁です。

また、一本クヌギでのドリフト走行は禁止としておりますので、厳守して頂けますようお願いします。

 

県外のサーキットの話ですが、先日、コースを逆走した車両が道を塞ぐと言うトラブルがあったそうで、SNS上で問題視されております。

タイムアタックのイベント中に発生したトラブルの様で、すぐに関係者の方がフラッグや発煙筒で合図を出したりと、対応が早かったおかげで正面衝突などの大事故に至らずに済んだ様ですが、ギャラリーコーナーのすぐ目の前と言う状況で、一歩間違えれば死者の出る大惨事となった可能性もあります。

イベントの詳細や、コースへの進入防止対策、スタッフの配置などがどの様になっていたのか詳細はわかりませんので、トラブルが発生した経緯や原因などについてはコメントできませんが、どこのサーキットでも何かの切っ掛けで起こり得るトラブルです。

 

一本クヌギのコースは全域が見渡し易く、他の大きなサーキットに比べると速度域も低いですが、時々コースインする際や、ショートカットしてきた車とぶつかりそうになったと苦情が寄せられる事があります。

速度域の低い小さなサーキットとは言っても、ホームストレートでは100km/hを超える車やバイクもあり、決して遅いスピードではありません。

主な危険個所の例を上記のコース図で示しています。

ピットまたは1コーナー前の入口からコースインする際に、ホームストレートを通過する車両とぶつかりそうになったと言う例です。

バイクの方からの報告が多い事例です。

原則、走行中の車両が優先となりますので、コースインする際は十分に安全を確認してから進入してください。

最終コーナーに差し掛かった車両が確認出来た場合は、停止して待ち、車両が自分の横を通過した後に続く様にコースインしてください。

また、ホームストレートを走行中に、コースインしようとする車両に気付いた場合は、優先であっても万が一に備えて回避行動が取れる様に注意してください。

 

奥のバックストレートへのショートカットは、インコースからS字コーナーを抜けて来る車両と衝突する恐れがあります。

車の方からの報告が目立ちます。

原則、混走時のショートカットはお控えください!

走行中に前の車に追い付いてしまい、前の車も進路を譲らないなどの状況で、ショートカットして前に出ようと試みる様ですが、インコースからバックストレートへ立ち上がって来る車両からは確認し難い角度である事に加え、ショートカットして来る事を想定していない場合がほとんどですので、ショートカットする方の車両がタイミングを図る必要があります。

コースを走行する車両が優先となりますので、ショートカットする際は十分に距離が保てる事を確認した上でバックストレートへ進入してください。

コース内に複数台の車両が走行している場合は原則NG行為とさせて頂きますので、どうしても追い付いてしまって走り難いと言う時は、ピットでお互いに良く話し合い、追い抜く場所や合図を決めて走行されてください。

いずれの危険個所も、バイク・車・カートその他問わず、話し合いや安全確認で事故は防げますので、みなさんが楽しく、安全に走れるようにご協力をお願いします。

万が一危険な行為を見掛けた場合は、受付にご報告頂ければ、必要に応じて注意など行います。

 

また、全てのお客さんが走り慣れているベテランばかりではありません。

免許を取って間もない初心者の方や、初めてサーキットを走る人もいますので、周りを良く確認する余裕がない、何が危険なのか認識出来ていないと言う可能性があります。

常連の方はテクニックを見せつけてやる!!…の前に、お手本になる様なマナーの良い運転を心掛け、不慣れな方には危険な場所や危ない行為についてしっかり教えてあげるなど、お互いが安全に気持ちよく走れるように接して頂けると助かります。