3月頃の春先から雨が多くなり、6月~7月に掛けては梅雨、8月~9月頃も夕立や台風も油断できません。

こうやって考えてみると、日本は雨続きで、晴れやすい季節は一部だと言う事に気が付きますね。

年間を通してみれば、なんだかんだで晴れの日は6割程度と、大凡半分ずつとなっているのでそれ程雨のが多いわけではありませんが…。

さあ、現在は梅雨の真っ最中。

毎年この季節は一本クヌギのお客さんも少なくなります。

バイクのお客さんは直接雨に濡れる事になりますし、やはりどうしても4輪と2輪では2輪の方が不安定なので、雨天時の走行はスリップがそのまま転倒に繋がるため安易にはお勧めし難いです。

しかし、車の場合は安定していますし、同じ4輪でもカートと違ってドライバーが雨に濡れる心配もない。

車なら雨でもへっちゃら!

是非こんな季節だからこそ、遊びに来てみてはどうでしょうか?(笑)

いやいや、お客さんが少ない季節だからって儲けようと思って誘っているわけではないですよ!

その辺の本音は少しです。全くないと言えばウソになります。ほんの少しです(笑)

雨の日のメリット、それはズバリ!涼しい・タイヤが減らない・滑り易いので丁寧な運転を身に付けるチャンス!

おまけにコースも空いているのでガッツリ練習出来ますし、カートやバイクのお客さんがいなければ午後も走行OKです!

割合としては少数ですが、一部のお客さんは敢えて雨の日を選んで走りに来られる方もいます。

その他、事前に予約をしていたら当日たまたま雨だったと言うラッキーな方など(笑)

◆ウェットを避けたがるのは何故?

◆ウェットに有効な対策は?

◆ウェットを走るメリットや注意点

 

■ウェットを避けたがるのは何故?

ちょっと雨の日の走行を覗いてみましょう。

雨の日や平日でも、お客さんが多い時もあります。

大体、雨の日に台数が多いとすれば、事前に予約をされているなど、元々来る予定だったら雨を引いてしまったと言う場合。

わざわざ雨が降ったぞー!と張り切ってお越しになるお客さんはあまりいない様です。

話を聞いてみると、やはり雨を避けるのは良いタイムが出ないと言った理由が1番に上がり、次点で滑り易いから怖いと言った理由が多いです。

車が汚れるからとか、濡れたくないと言った理由はほとんど聞かれません。

どちらも共通して言えるのは、タイヤがグリップしないと言う点です。

雨が降ると何故タイヤがグリップしないのか?と言う疑問ですが、これは路面の温度も低く、タイヤが温まり難いと言った問題もありますが、一番大きな部分としては自動車学校などでも習う通り、タイヤの排水性能、濡れた路面による摩擦の低下などです。

これらの悩み所を、少しでも軽減して走り易くする方法はないでしょうか?

 

■ウェットに有効な対策は?

ウェットの対策例をちょっと見てみましょう。

実際の一例ですが、普段はスポーツタイヤやSタイヤ(セミレーシングタイヤ)などで走っているところを、雨天時は敢えてエコタイヤで走行すると言った方法を取ったり。

エコタイヤである必要はありませんが、一般的なラジアルタイヤは、ドライグリップに偏ったスポーツタイヤに比べてオールラウンドで安定した性能を発揮する傾向にあります。

もちろん、Sタイヤなどはウェット用のコンパウンドなどもありますが、気軽に使えるのは比較的安価なラジアルタイヤではないでしょうか。

最大グリップ云々と言うよりは、手っ取り早く排水性能にステータスを振った方が走り易いと言った理由の様です。

その他、ウェットはグリップが低下する分、アクセルやブレーキ操作はドライに比べるとシビアになります。

もちろんドライの方がスピードは出るので、単純にどちらが難しいと言った評価は出来ませんが。

ウェットの場合はアクセルやブレーキを踏み込んだ際にあっさり滑り出すので、敢えてインチダウンして偏平率の高いタイヤ(サイドウォールが厚い)を履かせると言う選択肢もあります。

スポーツ走行用にチューンしたハードなバネに比べて柔らかいタイヤを、第二のスプリングとして働かせると言う効果や、タイヤの剛性が下がる事から、敢えてタイヤを撓ませて力を逃がすと言った方法で、シビアさを軽減するセッティングの手法です。

またタイヤの面圧を稼ぐために細めのタイヤを使用するか、空気圧を高めに調整しておくと言った方法も有効な様です。

設地面積を稼ぐために空気圧を下げると言う人もいる様ですが、湿っている程度までなら有効な場合があるものの、水溜りの出来る様な路面では空気圧は高めと言うのが定番の様です。

これらの対策をしてコースインすれば、少しはウェットの難易度も下がるのではないでしょうか?

お試しあれ!

 

■ウェットを走るメリットや注意点

ところでウェットで走行する醍醐味とは何でしょうか?

冒頭で言った通り、タイヤが減り難いとか、比較的気温が低くて過ごし易いと言った点もメリットではありますが、実際に走行するに於いては好タイムは出難いし、やはり滑り易いのでちょっと危ないと言ったデメリットもあります。

ただし、言い換えれば滑り易いが故に普段以上に操作に気を遣うと思いますし、タイヤのグリップを感じ取ろうと神経を研ぎ澄まして運転するはずです。

これらの操作はドライでも求められる事ですが、滑り易い路面だからこそ色々な挙動が低い速度域でも現れ易いので、自分の持つセンサーを鍛える良い機会になると思うのです。

もちろんドライと同じような感覚で走っていては、限界が下がっている分危険と言えますが、路面の状態を確かめながらきちんと弁えて走れば、ウェットのメリット、楽しさも見えてくるのではないでしょうか。

何より、車もバイクもマシンの性能差を気にする方はいますが、機械である以上、人間の様に気分だけで反応が変わる事はありません。

ドライバーの入力がそのまま出力されるわけですから、危険な運転になるのも、安全な運転になるのも乗り手次第です。

雨だから危ないと言う直接の理由にはなりません。あくまでも間接的な理由です。

無茶をすれば必ず自分に跳ね返ってくるので、周りがどんなに速かろうと無理に追い付こうとせず、自制心は保った上で走行してください。

ドライでもウェットでも、これは鉄則です!

怖いものは怖いですから、焦って無理をしないように、自分のペースで楽しく走りましょう♪